Life in Southern California

カリフォリニア州アーバインでの記録です。

【米国生活】労働許可証(EAD)を申請して入手した話

今回のトピックは2017年3月時点における、配偶者が米国内で働く為に必要な労働許可証(EAD; Employment Authorization Document)の申請手続きです。

就労ビザ保有する方の配偶者(主にE-1/E-2やL-1ビザを想定しています。)が米国で働くには労働許可証を事前に入手する必要があります。

過去に手続きをされた方の体験談をネットで調べてみると、時期や州によって手続きや必要な書類等が異なっているようで、どの情報が正しいのか判別しづらいものでした。

2016年に新大統領が就任直後から新たな移民政策を始めているため、今後も手続きや条件が変更される可能性は高いですが、現時点での手続きの参考になれば幸いです。

 

 

必要な書類

私が申請したEADは、E-2配偶者ビザでした。必要な書類は以下の通りです。

  • 申請書 (I-765)
  • 婚姻証明書(大使館発行の英文証明書。念の為、戸籍謄本コピーもつけました。)
  • 証明写真 2枚(USパスポートサイズ)
  • 小切手 410ドル分
  • E-2ビザ保有者と配偶者のパスポートとビザのコピー
  • 配偶者のI-94
  • e-Notification of Acceptance(任意)

一番手間が掛かるのは婚姻証明の取得でした。

というのも、婚姻証明を作成してもらうには、3か月以内に発行された戸籍謄本を日本大使館に提出する必要があるためです。期限内の戸籍謄本が手元にない場合は日本から取り寄せます。証明書作成の受け付けは大使館窓口のみで、かつ作成に5営業日かかるので、受け取りのために再度大使館窓口まで出向くことになります。

私の場合、妻の代わりに手続きをしましたが、2日間平日昼間に大使館に行く都合をつけるのにひと手間掛かりました。(大使館の開館時間は16:30まで。)

戸籍謄本(日本語)は提出書類に明記されていませんでしたが、SSN取得時にも提出をしたため念のため添付しました。

写真の規定が細かいけど・・・。

色々細かい規定がありますが、街中の写真屋さんでパスポート写真がほしいと言えばそれに合わせて撮ってくれます。日本同様、例えばビザ取得時のデジタルデータがあればプリントアウトしてくれるサービスがあります。(2枚で8ドルぐらい。)

ちなみに背景色は、"a white to off-white background"とありますが、無地青色でも大丈夫でした。

オンラインでの申請と支払いは対応していません。

過去体験談を調べると、申請と費用支払いはオンラインでできたようなコメントを複数見かけました。しかし、今はオンラインでのI-765の申請と支払いは現在受け付けておらず、すべて郵送のみです。

送付先はアリゾナUSCISです。USPSからトラッキング可能なプライオリティーメールで送りました。

USCIS Phoenix and Dallas Lockbox facilities | USCIS

E2配偶者ビザでは指紋登録は要りません。

申請時に指紋登録した方もいるようですが、E1・E2/L1配偶者ビザによるEADには不要です。そのため、関連する書類も、追加費用も、認証登録のためにアポイント待ちも要りません。

指紋登録が必要なのは「Employment-Based Immigrant Categories」に該当する人で、E1・E2/L1配偶者ビザはEmployment-Based Nonimmigrant Categoriesに該当します。

これを知らないまま申請すると、$85の追加料金を取られUSCISオフィスまで行かなければならないので登録は控えましょう。

申請費用の支払いに夫名義の小切手が使えるかは不明です。

この手続きで唯一不明だったのが、支払いに私名義の小切手が使えるかどうかでした。妻名義の小切手で支払いましたが、当時妻は日本に滞在中で本渡米前でしたが事前に口座を用意しておいたのが幸いしました。

小切手を使う機会は少ないかと思いますが、ジョイント口座でも配偶者名義の小切手が必要かと思いました。

SMS/メールで申請内容の受理確認ができます。

任意ですが、内容受理の連絡をメールで受け取るためにこちらの書類も同封しました。無事に受理されたことが分かるだけでも、この国では安心感が違います。

https://www.uscis.gov/system/files_force/files/form/g-1145.pdf?download=1

 

手続きの順番はSSN→EADが良さそう。

やはり以前の情報では、EADとSSNの同時申請ができたようです。しかし、現在は個別に申請が必要です。I-765にSSNを記載する欄があるので、SSN取得後にEAD申請が順当でしょう。渡米前から米国での就労を考えている場合、SSN取得まで3~4週間ほどかかるため先にSSNを申請しつつ、その間に婚姻証明書の入手をされたらよろしいかと思います。

 

1週間で受理確認、2か月弱でEAD取得できました。

3月上旬に申請、約1週間後に受理の通知、その約1か月半後にEAD到着でした。

米国での行政手続きで一番まともに滞りなく事が運んだ一件でした。

 

最新の体験談としてお役に立てればと思います。

USCIS(I-765)

Application for Employment Authorization | USCIS